発達障がいは医学的には脳機能の障がいで中枢神経系に何らかの障がいがあるとされています。
発達障がいには自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如多動症(ADHD)・LD(学習障がい)・知的障害などの種類があります。
2004 年に発達障害支援法が制定されて以降、それ以前よりも注目されるようになり、2007年からは特別支援教育の本格実施がなされ、学童期の子供達にも様々な取り組みがされてきました。
ですがそれ以前に教育を受けた人のサポートは殆どされておらず、10代の頃から学校に行けなくなったり、社会に出てから様々な生きづらさを感じて「二次的障がい」による「うつ病」や思考が混乱して考えがまとまらなかったりまた、「パニック障害」「ひきこもり」などの症状に苦しみ社会生活がままならないという方もいらっしゃいます。
所謂「大人の発達障がい」と言われているものですが、発達障がいの定義だけで言えば発達期において発達の全体的な遅れや能力の凹凸があることを示します。
知的障がいと伴わない高機能自閉症や言葉の遅れが見られない「アスペルガー症候群」などとかつては言われていました。
これらの特徴は、一見すると子供であれば誰にでも当てはまりそうですが、それによって社会活動や対人関係に支障をきた大人になって改善しようとする本人に意思に関係なく継続的に続くことです。
そもそも発達が遅いとか何か周りの子供とは違うという所謂「普通」から外れていれば子育ての中で育てにくさを感じたり子供の将来を不安に思ったりすることがあるかも知れません。
でも、「普通」に囚われずに、目の前の子供を観察すれば、その子の性格や個性が見えてくるはずです。
その子が出来ることを伸ばし、不得手なことをサポートする。 その前に彼らの性格の特性を知ることは成長過程においてサポートする大人たちに必要なことです。
不得手を克服することも得意を見つけて適所を見つけることも、まずは個々の性格を知ることが第一歩だと考えます。
発達障がいだから・・・ではなく上記のような特性があるからまたそれによって困難があるからこそ発達障がいなのです。
そして、発達障がいだからと言って、皆がその特徴に当てはまり同じパーソナリティというわけではありません。
勿論、お一人お一人が持って生まれた性格をお持ちです。
エニアグラムを通じて、自分の弱みや強みは自分自身を内観して受容することは、障がいの有無に関係ないことです。
エニアグラムも同じで「あなたは、こういう考えや価値観、行動があるから、このTYPEだということではなく、自分に向き合い内観することで様々な自分を感じて、故にこのTYPEのパーソナリティがあると辿り着く先であって、決してエニアタイプありきではありません。 決めつけることなくご本人やご家族のお考えや意思を尊重し、それぞれの納得が重要だと考えます。
発達障がいは生まれつきの特性なので大人になってから、それらの特性に気づいただけで育て方の問題ではありません。もともと特有の認知や行動があり生きづらさを抱えてきたということです。
ASDの特性とADHDの特性が混在している方もいらっしゃったり、また養育環境や現在の環境によってもお悩みやお困りごとは変わってきます。
そして本人は元より、ご家族も育てにくさを感じていたりコミュニケーショや問題行動に困ったりしている経験をされています。
昨今、当ラボにも、大人になって(18歳以上)社会に出る前に生きづらさを感じてきたことが、さらに大きな環境の変化やストレスからメンタルに支障をきたして大学に行けなかったり、就職活動での失敗経験や、社会に出てから適切なコミュニケーションが取れず、体調を崩すことがある中で「普通」に出来ないことに生き辛さを感じている方もいらっしゃいます。
それは結婚や子育てや親族との付き合いの中で感じることもあるかも知れません。
体調不良になり精神科を始めて受診して、すぐに今までの生きづらさの原因がわかる方は少数です。 多くは受診しても薬を処方されて様子をみましょうで終わる方が多いのではないでしょうか。
確かに今、辛いと感じている症状ー不眠やうつ症状、あるいは混乱して思考が纏まっていなかったりするかも知れません。
それは一時的に投薬治療が必要でしょうが、症状が改善された時に次にどう生きていくかという中で、まず「自分を知る」自己理解とそれまでの認知について過去を整理する必要があります。 当ラボではそのお手伝いをさせていただくと共に、ご家族の対応をメインに考えております。
ご家族のサポートも不可欠で、そしてそのサポートされているご家族のサポートも不可欠です。
ラボに辿りついていただいた方には、全力でコミットいたします。 「自分らしく」「自分なり」の幸せをもたらすことができますように。